一輪奏

ichirinso.exblog.jp

ブログ移行中。

2013年9月の雑談 その2

 大和和紀「イシュタルの娘 小野於通伝」1~7巻を読了。

 小野於通(おの おつう/おののおつう)という人物が安土桃山時代にいたのを、この作品で初めて知りました。女流書家なんですね。内裏の女官たちに源氏物語を講義したり、おね(北政所)の祐筆を務めたり、淀殿に書を教えたり、歴史上の有名人と頻繁に会っているのがまず驚き。こんな人、いたんだ!という感じです。面白い。気になってウィキペディアを見てみると生没年不明だそうで、未詳の点が多い女性のようです。

 全体的に、女性の描き方がうまいと思います。主人公以外で出番が多いのは淀殿、江与、おね、出雲阿国で、それぞれとても魅力的。ともすると戦国時代の女性は「男の政治に翻弄される悲劇の存在」として書かれたり、果ては「いくさは嫌でございます」しか言わない反戦キャラクターにされたりするのですが、この作品の女性たちはみんな自分の意志を強く持って、主体的に生きています。それが見ていて気持ちいいですね。キャラ造型がよく考えられているなと思います。個人的に淀殿と江与が一押し。

 「16世紀末~17世紀初めの文化人が主人公」&「戦国三傑も出てくる」という点は「へうげもの」と共通。この条件で男性を主人公にしたのが「へうげもの」で、女性を主人公にしたのが「イシュタルの娘」ということなんでしょうね。やっぱり作者の性別ゆえなのか、前者は男性キャラが個性豊かで面白いし、後者は女性キャラが魅力的です。
[PR]
Commented by ゆきめ at 2013-09-26 08:45 x
ブログではお久しぶりですね。
同じ作者さんの「あさきゆめみし」は好きなのですが、戦国時代にはあまり興味がないのでスルーしてました。どっかの大名の娘が主人公なのかなと思っていたのですが、女流書家とは。この時代にそうした職業の人がいたなんて驚きです。図書館に置いてあったので、読んでみようと思います。ご紹介ありがとうございました♪
Commented by stan-nak at 2013-09-27 12:50
ゆきめさん、コメントありがとうございます(^o^)/
「イシュタルの娘」、面白いですよ。書の流派(小野通流)を起こしたのは、女性では彼女が初めてだそうです。於通が摂関家の近衛信輔と幼馴染という設定で、くっつきそうでくっつかないのでもどかしいですが(笑)。

逆に私は「あさきゆめみし」を読んだことがなくて、これから読んでみようと思ってます~。  Natsu
by stan-nak | 2013-09-25 21:05 | 雑談 | Comments(2)

ブログ移行中。


by stan-nak