一輪奏

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第26回「平治の乱」

前回からの続きで、平治元年12月9日。

信頼そして二条親政派と組んだ義朝が遂に決起します。三条殿を夜襲し、後白河上皇とその姉・上西門院は内裏の一本御書所(いっぽんのごしょどころ)、二条天皇は黒戸御所(くろどのごしょ)に幽閉されます。信西は何とか脱出したようです。

もふもふの白猫をしっかと抱いている上西門院様。

侍女に持たせたりしないんだ!自分でだっこするんだ!なんかとても愛らしい図です。この猫が出てきたのは由良と二人のシーン以来だったと思うのですが、そのときの猫好き設定がちゃんと生きているのが丁寧。

義朝は「女子供でも容赦するな、信西が化けておるかもしれぬ」と指示。館が燃え上がり、パニック状態で逃げまどう女たちが次々と射殺されていきます。平治物語絵巻「三条殿夜討」を映像化しました(キリッ)って感じですね。この場面はかなり生々しくて、よく出来ていたと思います。

信西の妻・朝子(紀伊の二位)は六波羅の清盛邸に駆け込み、「夫が狙われている、助けてほしい」と時子に懇願。ところが清盛と主だった家人たちは熊野詣で家を空けていました。時子はすぐに早馬を出し、忠清が熊野街道沿いの切目(@紀伊)で清盛一行に追い付きます。

切目の宿と京との距離感はこんな感じ。



知らせを聞いて「すぐ京に引き返す」と言う清盛ですが、参詣に来たのですから戦の用意はしていません。すると家貞が「こんなこともあろうかと…」とばかりに武具を出してきました。なんという、デキるじいさん。 「家人はかくあるべし」というところを見せてくれました。

義朝が挙兵したと知って憤る清盛。清盛は自分が高い地位に昇って武士の世が来たら、義朝も昇進できるのに…と思っていたらしい。ただ、(あくまでもこのドラマの中では)清盛には「武士の世」という未来のイメージがあるのに対して、義朝はそんなことを口にしてないわけです。義朝は武芸ができるし、合戦も強いけれど、政治の場ではおそらく大したことはできない。清盛には武士の面と政治家の面があって、後者が国のビジョンを描いているのですが、義朝は武士の面だけですので、「とにかく力で上に立つ」くらいの発想しかないんだよなあ。

こちらは命からがら逃げてきた信西と数人の部下たち。平治物語をお読みの方にはお馴染みの、隠れ穴作戦が始まります。手で掘ったにしてはずいぶん大きな穴が出現し、そこに隠れる信西。悲嘆のあまり髻(もとどり)を切る師光。

12月14日。
内裏では信頼が自分勝手な除目を始め、戸惑う成親。(この辺は多分オリジナル設定。成親はもっと後まで信頼と行動を共にするので。)信頼の座り位置がお誕生日席になってて滑稽です。天皇の席だろうそこは。二条帝を育ててきた美福門院と、彼女とずっと連携してきた忠通はイライラしている様子。

そこへ、これでもかと顔を汚した悪源太義平(19)が登場。演じる波岡一喜さんが33歳で、父親役の玉木宏さん(32)よりも年上というのがどえらい配役ですが、違和感なく見られるのがまたすごい。顔つきもヤンキーっぽくて、なんかもう波岡さんだけ金髪で髪逆立てて、特攻服でバイクで登場して「わが名は鎌倉悪源太ァ!ウラァ!」とか言ってても別にいいYO!

六波羅では在京メンバーがああでもないこうでもないと話し合いますが、結論は出ないまま。盛盛会議がまとまらないのはもうお約束になりつつありますね。なんかもう壇ノ浦まで「盛盛会議は結論が出ない」設定が引き継がれて平家が散って行きそうな気がしてきました。

一方の清盛たちは「大阪市は市長が変人だから入りたくない」…ではなく「阿倍野で悪源太義平が待ち伏せている」という情報を聞いて京に入れずにいました。本当に信西を助ける必要があるのか?と冷めたことをいう重盛に、信西は道を示してくれた人物だと語る清盛。この辺、ちょっと回想シーンが多いなと思いました。もう少しテンポよく展開してほしかった。


阿倍野の手前まで戻ってきました。京都はあと少しだ!

平治物語では重盛が「一刻も早く京に戻る」と熱く主張して、清盛は「それは危険では」とためらうというキャラ付けなのですが、この辺は逆になってます。

こちらは穴の中で清盛の助けを待つ信西。茂みをかき分けて人が来る音がし、ああ、助かる!清盛来てくれた!と、目に光がともる信西。

ごめん…それが清盛じゃないことは…みんな知ってるんだ…。

捜索の武士に見つかった信西は、刀を抜いて自害。(ここからの無音の数秒が印象的でした。)

間に合わなかった清盛は、獄門に掛けられた信西の首にがく然とします。そして源氏を滅ぼすと誓うのでした。

後白河帝即位や保元の乱でフィクサー的に立ち回ってきた信西がこの回で退場。サダヲ信西、良かったですね。志のある学者であり、一方で冷徹な政治家であり、外国渡航の夢もあり、という多面的な人に描かれていました。ぐりぐりっと大きな目が、国のビジョンを語るときにきらきら光るのが印象的でした。黒さ全開の場面もうまかったし、ハマリ役だったと思います。これからしばらくは、この人を見たら信西としか思えないんだろうなあ。

【拍手お礼】
7月3日、7月6日、7月8日に拍手下さった方、ありがとうございます。またおいでいただければうれしいです♪
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by stan-nak | 2013-03-22 20:18 | 大河ドラマ「平清盛」 | Comments(0)

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