一輪奏

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第18回「誕生、後白河帝」

サブタイトルを「帝のご容体、かんばしからず」にした方がいいのではないかと思うくらい、このフレーズが連呼された回でした。近衛天皇が崩じて雅仁が即位し、後白河天皇が誕生します。「揺れ動く朝廷」がメインなので、清盛ははっきり言って脇役。正直、今回清盛が何をやっていたのかほとんど記憶にありません(^_^;)。

今回は仁平4年/久寿元年(1154)から。「近衛帝の容体はますます芳しからず」(頼朝ナレ)。

この回で(唐突に)家成さんが他界します。享年48歳。清盛元服の時から見守ってきて、忠盛・清盛親子に何かというと助け船を出してきた家成さんとお別れ…寂しい。家成さんが「感無量にございます」と言うと重みが全然違います。このドラマに家成さんがいて良かった。ありがとう。
この場面で藤原師光が初登場。なかなか性格悪そうな顔で、似合ってます。

新院御所では教長が「帝のご容体芳しからず」。新院(36)から助力を求められるも、断る清盛(37)。うろたえる井浦あっきーの表情が素晴らしい。新院のメンタルがかなり危ういです。

平氏の「主上ご危篤対策会議」では頼盛(23)が「帝のご容体芳しからず」。この時点では重仁(15)の即位が確実視されていたことから、「間もなく新院の世になる」との見方が大勢でした。経盛(31)が遠慮がちに「あのー」と発言を求めたのでみんなが「あっ経盛が何か言おうとしてる!」と注目するんですが、「上皇様にお味方したい」、なぜなら

「歌会に招かれたい…(*>艸<)キャアッ」

ってえくぼ作って何言ってるのだお前は!乙女か!オトメンか!いや、ウタメンだ!!

ウタメン経盛にキレた忠清がつかみかかろうとすると、教盛(27)が真っ先に間に入ったのが良かったですね。兄弟愛だなぁうんうん。経盛が文化部なのを教盛は分かっているから、経盛の腕っぷしが足りない部分は自分が助ける、と思っていたらいいですね。教盛と経盛は正妻(宗子)の子でないという点で共通点があって、頼盛とも清盛とも一線を画しています。だからこの2人にはおのずと連帯感が生まれるわけです。この2人が壇ノ浦で一緒に入水するかと思うと感慨深いです。

相変わらず軽薄キャラの時忠(27)と、いつも一歩引いてる淡白な頼盛。この辺はもうお決まりの会話になりつつありますね。

この場面で池禅尼が「亡き殿の頃とはずいぶん趣が違う」とのんきなことを言っていますが、本当なら彼女は重仁親王の乳母なのでもっと深刻な板挟み状態になっていたはずなのですが…。このドラマではその事実に全く触れない方針のようです。まあ、今でさえ「分かりにくい」とさんざん言われていますから、加えて「忠盛の妻が新院の子の乳母」とか、ややこしくなりすぎるのでスルーしているのでしょう。
(あと、忠度がこの場にいないのはまだ幼い(11歳)からだと信じたい…。このあと出てくるよね…?)

そして待望の鎮西の八郎・為朝(16)が登場。

ガンダム立ちで現れましたよこの人。

考証の本郷先生が「為朝は現場でガンダムと呼ばれている」と明かしていたのですが、本当にガンダムでした。いいねいいね!為義の摂関家依存につなげたのも的確。

内裏では、中宮・呈子(20)が懐妊していなかったことが判明。父(養父ですが)の忠通(58)は「一人のお子もないまま、はかなくおなりになったら」と焦ります。忠通の見た目は最初からあまり変わってないようで、実は白髪が少し混じっていることに気が付きました。芸が細かいなあ。

信西(49)は雅仁(28)に対し、「帝のご容体芳しからず」と念を押し、「皇位が雅仁に回ってくるかもしれない、今が好機なんだ」と自覚を促しますが、雅仁は知らん顔で美濃の青墓に行ってしまいます。

近衛帝は病が悪化して失明。清盛は「新院と和解しろ」と鳥羽院(52)に訴えますが、さんざん冷遇してきてた新院の長男が即位しそうな今になって「今までごめん」とか、言えないよねそりゃ。

青墓のシーンは混沌として、異世界っぽくてよかったですね。乙前が出てくるところで、面を付けた子どもたちが何人も木陰から見ているのが面白い。「もののけ姫」のコダマみたいな、人間の子というより妖精という感じ。

久寿2年7月23日、遂に近衛帝が崩御。その数日前に頼長(36)が妻・幸子を亡くして喪中だった…という細かい事実がドラマでちゃんと書かれるとは感動です。のちに八条院となるあき子(19)の女帝案もしっかり出てましたね。鳥羽院は「重仁を即位させる、いっそ上皇を再び即位させてもいい」と言い出しますが、それでは雅仁推しの信西が賛成するわけがありません。「鳥羽院が自在に操れる方を皇位に」と主張するのでした。美福門院も信西に賛同したところで、東の空が白んできました。ついに決断を下す鳥羽院。

あっきーが固まったままお倒れあそばしました。

井浦さんの芝居力に感服しました。重仁の即位がほぼ確実視されていた中で、それを覆す決定。積りに積もった鬱憤を晴らせる最後の望みが断たれたのです。つかんだなら必ず救われると思っていたその糸の先が目の前から消えて、もうどこにも糸が見えなくなった、ドアを全て閉ざされた絶望感。そりゃ倒れます。「あ、この瞬間に彼は鬼になったんだ」と思いました。希望を全て断たれて、戻る道もない、行く道もないなら、人の心を捨てて修羅の道を踏み出すしかないじゃないですか。これは次回以降のあっきーの演技に注目です。

【今週のあっきー】
というわけで今回は新院が全部持って行きました。
井浦さんの芝居力を改めて見せつけられました。井浦さん、すごいですほんと…。井浦あっきーを見られることが幸せすぎる。
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by stan-nak | 2013-03-13 11:33 | 大河ドラマ「平清盛」 | Comments(0)

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