長崎・天草旅行記 (2)

資料館見学を終えて口之津に戻り、今度は島原鉄道のフェリーに載って天草に渡ります。鬼池港までの乗船時間は30分。

鬼池からまたバスに乗り、本渡バスセンターへ。
鬼池港でバス乗り場の場所を聞いたところ、切符売り場(?)のお姉さんが「バス停に人がいないと、バスがすぐ行っちゃうことがあるんで!5分前くらいから待っててください!」と懸命な感じで教えてくれました。でもちょっと面白かった。

で、本渡バスセンターから、「天草ぐるっと周遊バス」というツアーに参加しました。

・天草コレジヨ館
・崎津集落
・大江教会
・天草ロザリオ館

をバスで回ってくれるというもので、この4カ所に自力で行く時間などを考えるととてもお得なツアーだと思います。

 コレジヨ館ではキリシタン時代に使われていたという「竹のパイプオルガン」の復元品がありました。ちょっと触らせてもらえて、音がとてもきれいでしたよ~。
 崎津教会は小ぢんまりとした、温かい感じのする教会です。というのも、中が畳敷きなんです。畳の上にパイプいすが並べてありましたが、パイプいすはいつでも片付けられるわけですから、普通の教会にあるような固定されたベンチはないんですね。つまり、椅子を使うようになる以前は畳の上に正座していたのかなぁと。キリシタン時代の教会もおそらくそのスタイルだったと思います。(畳だったかどうかは微妙なので、板敷きの上にむしろを敷くくらいだったかも。)最近は高齢化で正座しづらい人が多いので、椅子を使い始めたんでしょうね。近頃はお寺でのお葬式でも畳の上に椅子を並べますから、いずこも事情は同じか。
 大江教会は崎津より大きな白亜の建物。ステンドグラスの花十字や、天井の花模様がなんともかわいいです。
 意外とよかった(実はちょっとなめていた)のが天草ロザリオ館。潜伏キリシタン関連の展示が充実していて、しかも複製ではなく本物が多いというのがすごい。潜伏キリシタンがひそかに作っていた、屋根裏のような祈りの部屋も再現されていて、気合が入っています。

 この日のツアーは参加者が少なかったこともあり、ガイドさんと車中で雑談しつつ、楽しく回れました。

 で、ツアー後に携帯がない!と私が言い出し、詳細は伏せますが親切な方が届けてくださっていて、ツアーのガイドさんやバスセンターの職員さんの対応により携帯が無事戻ってきたのでした。ありがたすぎます。天草の観光客対応がすごすぎて、ふるさと納税をしたことのない私も真剣に検討したくなりました。いや本当に。

【3日目】

 3日目は「朝早く長崎に船で渡り、できれば長崎歴史文化博物館へ行き、長崎から富山に帰る」という予定だったのですが、数日前から台風10号が日本に影響するようなしないような感じで、特にこの日は波が高くなるような予報もあり、かなり不安でした。前日の時点でも心配で、運行の可否はその日にならないと分からんだろ…とは思いつつも苓北観光汽船に電話して「明日の朝は台風の影響ありそうですか」と聞いてしまい、「こればっかりはその日にならんと分からんとですよー」と返されたりしておりました。
 ですが3日目の朝はそんなに強風という感じもしなかったため、ちょっと不安も抱えつつ富岡港に行ってみると、切符は普通に買えるし、乗客らしい人たちもぽつぽついて、予定通り運行される様子だったので一安心。

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こんな船。
口之津—鬼池間のフェリーよりだいぶ小さいです。
天草の富岡港から長崎の茂木港まで45分の船旅です。

 無事に出発できたのはよかったのですが、海に出ると思ったより波が高かったです。うねってました。海面が。
 乗組員の皆さんは平気な様子なので海の男たち的にはへっちゃらなレベルだったのかもしれない…。でも私はちょっと怖かったです(;∀;)こんなにうねってて、船酔いして戻したくなったらどうしようかとまで思いましたが、幸い気持ち悪くなることは全くなかった。ほっ。

 で、無事に茂木港に着きました。ここからバスで長崎駅へ。

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朝8時の茂木港。まぶしい

 バス停らしいところに立っていたら、茂木港の職員(?)の方が建物から出てこられて「長崎行かれます?ここじゃなくてあっちのバス停ですよ」と教えてくれました。いろんな人に助けられている私です。

ようやく長崎駅!
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天候次第ではここに来れない可能性もあったので、到着できて本当に良かった!

で、なぜ長崎に来たかったのかというと、長崎歴史文化博物館のこれが目的でした。
博物館までは途中まで路面電車で行ってもいいですが、歩いてもそんなにかかりません。
歩いていると、途中にこんな案内が…
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 なんという手作り感。段ボールだし。

 長崎歴史文化博物館は伊東マンショの肖像ももちろんよかったですし、キリシタン史含む長崎の歴史の説明も充実していて見ごたえ十分でした。しかも、この場所にあったという長崎奉行の奉行所が図面から再現されていて、その中を見て回れるんです。ど、どんだけお金かかってるの…!とクラクラしました(そこかよ)。9時過ぎに入館したのですが、正午くらいまで約3時間過ごせて、それでも全部はじっくり見れていない、という感じです。館内にはガイドさんが何人もいらっしゃって、そのお話を聞くのも楽しかったです。
 ティントレットによるマンショの肖像は、何と言えばいいのか、あまり自信満々という表情でもないんですよね。日本代表で外国に来ている緊張感や、画家の前で座りっぱなしでやや疲れた感じ、過熱と言ってもいい歓迎に対する若干の困惑みたいな感情がありつつ、でもやっぱり自分が正使だからしっかりしなくちゃ、という彼の真面目さを肖像から感じました。

 以上で日程は終了。長崎から特急に乗り、夜に富山に着きました。

 長崎はまだキリシタン史関連で行きたいところがありますし、天草もできればまた行きたいです。今回の旅行でお世話になった皆様、特に天草の皆様、ありがとうございました!

【おまけ】

諫早のバスターミナルで見つけた物たち。

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文字の古さが何とも。
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お、おう。
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Commented by 長崎歴史文化博物館 at 2016-08-31 16:44 x
ご来館、そしてブログでのご紹介ありがとうございました。
本日で伊東マンショの肖像は終了しますが、これからも長崎歴史文化博物館を宜しくお願いいたします!
Commented by stan-nak at 2016-09-03 22:42
>長崎歴史文化博物館さま
こちらこそコメントありがとうございます!博物館の方にブログをご覧いただき恐縮です。キリシタン史展示の充実したれきぶんで伊東マンショの肖像を見ることができ、遠方ですが行ってよかったと思いました。機会があればぜひまた行きたいです。
by stan-nak | 2016-08-30 21:41 | 雑談 | Comments(2)